
山に入って竹の子を掘り、ヤマモモを採り、川でウナギを獲って自らの手で捌く。命懸けでオオスズメバチの巣を獲り、幼虫のつくだ煮を作る。マムシの焼酎漬けを作る。自分の田んぼで育てた野菜が食卓に並ぶ。そんないなかの知恵と技術を受け継ぎながら、里山で育ってきたのが本書の著者、現役大学生の福田安武くんです。
福田くんのような若者がまだ日本にいます。
イノシシを絞める様子をみて思う、「命をいただく」ことの重さ。人と人とが互いに助け合いながら過ごす風景をみて思う、生き方の原点。自然に生かされて過ごす日々から感じる、生きることの強さと穏やかさ。躍動感あふれる体験にわくわくし、福田くんの年長者を大切にする心遣いや、福田くんの成長や悩みのエピソードにしみじみとする、平成いなか育ちノンフィクションストーリーです。
いなかは自分がどう生きるかのきっかけをつかむことのできる場所ではないでしょうか。
「これ、もしよかったら、どうぞ」のいなか暮らしの思いそのままをカタチにした、いなかからのお裾分けです。

一九八七年、愛知県生まれ。
里山で育ち、いなかの知恵を
受け継ぎながら成長。
現在、大学院一年生。
趣味は、自然に遊んでもらうこと。