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高知県をソリューションバレーに

「高知県が課題解決の先進地として「ソリューション・バレー」なんて呼ばれて、

世界の中心になることもあり得る」


これは、『新時代LX』(受田浩之編著・2021年10月刊)の中にある言葉だ。


本を作りながらこの言葉に触れて、

四国山脈に囲まれたこの高知県をソリューションバレーにする、

という目標が生まれた。

シリコンバレーといえばIT企業の集積地、

ソリューションバレーといえば面白い発想をする人の集積地、

つまり、高知県をクリエーターの「巣窟」化する、ということである。


クリエーターとは、自発的、創造的人物であり、

社会の諸課題をこうしたら解決しますよ、と興味を引くように示す人のこと。

自分のスキルや能力を全力でつぎ込み、多種多様な方法で勝負する。

彼らがすることは、新鮮で、インパクトがあって、面白い!


こんな人々が高知に溢れたらどうなるのか?

こうなれば「観光立国」もいいが、「人立国」でどうだろう?

興味関心、探求心から創り出されるものを見に、

人と出会い、話すことを楽しみに、たくさんの人がやって来る。

出会った場所で、語り合いが始まり、そこから新しいアイデアが生まれてくる。

想像するだけで、ああ、なんて高知は楽しいんだろう!


それはどうしたら可能になるのか? 

そのためには、オリジナルにこだわり、表現を楽しみ、仕事を面白くしようとする

クリエイティブな取り組みを支援し、広げていくことだろう。

クリエイティブな活動をする人は、意識しているか否かに関わらず、

どう作るか、どう表すか、編集しながら日々モノづくりをしている。

課題解決するクリエーターに光が当たれば、アイデアを生みだす「編集」に光が当たる。


つまり、クリエーターが増えるということは編集思考をする人が増えるということ。

人口減少を嘆くなかれ、憂うべきは〝面白い〞を楽しむ人々の減少なのだから…。

エディターの出番だ、「編集」の出番がやってきた!

ボォーとしてたら何も起こらんぜよ!!



『新時代LX ー持続可能な地域の未来を切り拓く』148-149p


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